このレビューはネタバレを含みます▼
「さよならチカちゃん」
恋人同士の将也とチカは恋人同士。なのに、チカはもうすぐ東京に転校してしまう。切なくて淋しくて。遠恋を楽しもうと気持ちを奮いたたせるけど…。「俺んどこさ、いでけろ…」ぐちゃぐちゃな泣き顔に胸がぎゅーっとなる。自分達じゃどうすることもできない状況。離れる怖さ。ストレートに胸に響いて、たまらない気持ちになる作品です。
「おやすみチカちゃん」
将也とチカの出会い。「将也がゲイなのも、間違ってない。何も悪いことでない。」そういってくれたチカ。…チカに会えて良かった。
「だいじょうぶなふたり」
付き合うことになった将也とチカ。幸せで楽しくて嬉しい日々。それなのにチカは転校することになり…。
「チカちゃんのともだち」
チカが東京でできた友人航と、その恋人佳英のお話。佳英と付き合い出して、二人の世界になってしまった航。チカとの出会いで…。
「春がくるから冬が好き」
チカと離れて最初の冬のお話。進路について考える将也。そして1年後…。
「思いでほたる明日ほたる」
同郷の朝柊と宗仁の再会もの。閉鎖的な田舎で悪者にされてしまった朝柊は、故郷を離れて暮らしていた。ずっと朝柊を想っていた宗仁は…。朝柊が、これからは幸せになれますようにと願いたくなるような切ない短編でした。
「天使と水平線」描き下ろし 8ページ
佳英の航への想い。4人で乗った遊覧船にて。