魅惑的な烏童オーラ

これは私の中では異色の一冊。ストーリーも設定もあって無い様なもので、キャラの存在感だけで丸々読まされてしまう。その濃いキャラは高校生の烏童くん。男くささ無しエロさ無し高校生らしさ無し、ひたすら突き抜けたセクシーさを見せる。その表情で全て持っていかれるので強引な展開も歯の浮く様なセリフも流せる。彼氏の三城くんの設定もこれまた雑で、女タラシのチャラ男らしいけど説明だけで特に描写はなし。烏童くんによって骨抜きにされたエロエロでキュートなキャラに。これは可愛いけど見慣れたキャラ。ついでに言うと三城くんの裸体が鶏ガラだったのは残念。
大雑把で埋もれそうなストーリーなのに、何故か印象に残る不思議なカップルです。この二人は烏童兄のストーリー「終わらない不幸〜」ではせっかくの妖しい空気感ゼロの、フツウの高校生カップルで。別物の様に登場していたのは寂しかったです。