あの日、校舎の階段で新装版【イラストあり】
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あの日、校舎の階段で新装版【イラストあり】

佐田三季/麻生ミツ晃

執着愛?共依存?

ネタバレ
2017年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 執着系大好きでこれまでも散々読み漁ってきましたが、この作品はTOP3に入る病的執着愛です。受けに無視されようが暴言吐かれようが拒絶されようが、受けを諦めることができず、側を離れることもできず、受けの言葉を借りればほんとに「バカでかわいそうな奴」です。再会後、せめて友人に戻りたいと願い戻れば今度は気持ちを伝えたいと願い、無理矢理身体を繋げればやはり心も欲しいと願う。ようやく気持ちが通じ合っても今度はその愛情を信じることができないめんどくさい攻めが可哀想でした。ダークすぎる攻めを受け入れた受けの心情が曖昧で、うっかりほだされたのか自分がいてやらなければと同情したのか、それは共依存なのか或いは愛情なのか。後半攻めを受け入れてからの受けはもう潔い程ですが、今後も執着と嫉妬を繰り返すであろう攻めに振り回され苦労する日々が想像できます。
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