バカップルがラブラブしてる話

完結記念にいっき読みしたのでレビューを書き直します。
この作者さんのワンパターン作風に低評価を付けていましたが、最後まで読むと案外楽しめました。
傲慢で自信家なチャラ男に振り回され続ける話と予想してましたが、意外と最初の段階で相思相愛だったんですね。
全体を通して見ると、皆渡が遊び人だと思ってた亘に溺愛されまくってるストーリーでした。

早い段階でラブラブなのに7巻まで続いているので、どこでもイチャついてしまうバカップル見るのが好きな人には楽しめると思います(笑)

亘が遊び人だったことは間違いないので、その点は受け入れられないですけど。
皆渡との関係も、遊びのつもりがうっかり好きになってしまった、みたいな印象しかないですし。
好きにならなかったらいつも通りヤり捨ててたんだろうなと思うと、とてもいい男とは思えませんね。

ストーリーの流れも、主人公の皆渡のどこに魅力があるのか、読んでいてさっぱり分からないまま物語が進行していくので感情移入できませんでした。
途中、亘目線の番外編が収録されているのですが、それを見た感じだと、皆渡の控えめで可愛らしくて変わり者な所を好きになったのだろうか、と読み取れましたが…。イマイチ理解できません。

最初は亘と関係持ってる嫌な先輩女がでてきましたが、その女と関係切れてからは皆渡一筋なので、後にも先にものようなガチの浮気するヒーローよりは全然好感度高かったです。
むしろあの先輩のせいで亘の恋愛観とかが歪みまくっただけなのかな、と想像ができて亘を嫌いにならなくて済みました。

その後、比呂とか将ちゃんとか主人公に簡単に惚れちゃうイケメンキャラが登場するのは楽しかったのですが、やはり何故皆渡みたいに魅力ない子に惚れたの？という疑問が先に立ってしまって素直に楽しめなかったのが残念です。

作者は亘のようなチャラくて自信家で傲慢な男を良い男の手本のように思ってる節があるので、そういう描かれ方をされてますが、傍から見たら比呂の方がよっぽど良い男だったので、別の子とくっつけようとする話なんて見ても全然楽しくなかったです。
将ちゃんも何の為に登場させたの？というくらいサクサク話が終わったので、打ち切りだったのではと勘ぐっています。

せっかく読ませる漫画を描ける人なので、似たような作風から脱却して今後も楽しませる作品を描いてくださることを期待します。