窮鼠はチーズの夢を見る
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窮鼠はチーズの夢を見る

水城せとな

俺以上に貴方を愛する人が現れるわけない!

ネタバレ
2017年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「窮鼠はチーズの夢を見る」~「俎上の鯉は二度跳ねる」と続く水城せとな先生作品です。

数年前に読んだこの作品と続編。胸が締め付けられてかなり苦しかったと記憶しています。続編に比べれば、まだライトなこちらの作品、久しぶりに読み返してみました。大学の頃から恭一をずっと好きだった今ヶ瀬。恭一の浮気調査の調査員として再会し、ずっと秘めていた想いや欲望が溢れ…。優柔不断で流されて生きてきた恭一が、自分の想像以上の想いを伝えてくる今ヶ瀬に翻弄されながら戸惑う姿や、狂おしいほどの想いに限界がきている切ない今ヶ瀬の姿が読んでいても切なくて…。2004年~2005年の作品ですが、描写もリアルで凄いです。

「キッシング・グラーミー」男とするのは怖いですか?…ならキスだけならどうです?…再会した二人。
「楽園の蛇」貴方を一番愛してるのは俺だってこと、お忘れなく。…恭一、同窓会に行く。
「黒猫、月を見る」描き下ろし4ページ
あの人はほんとは月みたいに遠い人。…恭一の帰りを待つ今ヶ瀬。
「黒猫の冷えた指先」ただ貴方の指に触れたかっただけなんです。…恭一が大学時代の元カノ夏生と再会して。
「鼠、袋小路で考える」描き下ろし4ページ
やばいぞ、俺!…今ヶ瀬といいムードで悩む恭一。
「窮鼠はチーズの夢を見る」
もう限界、限界です。…今ヶ瀬か夏生かと迫られた恭一。
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