このレビューはネタバレを含みます▼
感動の為↑クサいタイトル(笑)現在6巻まで。序盤は浅め、ドンドン深くなる展開の違いに引き込まれ泣けた。
話は山王町の青年達の暮らしを三組カップルを中心に始まる。三組同時進行でも、個々の背景も違いテンポ良く混乱しない展開が素晴らしい。
2巻までは序章的に三組の紹介がありどれも魅力的なのに物足りない〜と思わせ、3巻から少し深く5〜6巻で一組の完結編のドラマが←今はここまで。
1〜2巻の序章的な中の三組は、
「診療医 一見 × 役所復興課 糸」
ひたすら甘く優しい元敏腕外科医一見。糸は都会から田舎町に来て彼と出会い頭の恋に落ちる。初々しさのある糸は二度も寝落ちをし百戦錬磨な一見を悶え泣かせるイチャイチャな二人。裏の顔がありそうな一見…。
「陶芸家 大輝 × 役所課長 サバト沢斗」
町会長、役所復興課課長、元ビジュ系バンドのボーカルの美しい沢斗は、人が良さそうな大輝にいじられるが彼をひどく毛嫌いしている。なのに一日一回キスをする不思議な関係。
「引きこもりヤクザ 曜明 × 忠犬 火弦」
ヤクザに殺されそうな絶体絶命のピンチを別のヤクザ曜明に拾われた火弦は、彼の犬として身の回りの世話をする。兄を殺害された曜明は、亡兄の嫁と娘の事が何よりも大切。火弦は曜明への報われない愛を募らせる。…
3巻一冊と4巻前半は 「大輝×沢斗 」の話が掘り下げられるが、まだ先を残している。
4巻後半から6巻は「曜明 × 火弦 の完結編」すごい!熱いドラマに感動。クライマックスは命をかけた火弦へのご褒美。火弦が夢にまで見た曜明とのラブシーンは、ゆっくりと美しく丁寧な描写で、あの鈍感でポーカーフェイスの曜明の口や手から優しさが伝わる。火弦視点の為どれだけ幸せな時かたっぷり共有出来る。想いを遂げた火弦の幸せそうな寝顔に、意外にもあの曜明のモノローグが!いや、火弦本人に言ってあげてよ〜と思うけど…。事後にクールな攻めの熱い気持ちのカットがあるって素敵。ここまで気持ちの伝わる美しいラブシーンは初めて見たかも。火弦良かったねぇ。曜明は自分だけの犬として火弦を拾った時から愛があったんだ。二人のその後はたぶん残りのカップル完結編でチラ見出来そう。
そして6巻ラストに新たなカップルが!まさかの組長吉利谷と新キャラ弁護士財前、アダルトな二人がどうなるのか…。残りの二組の完結編もこれからだと思うので、まだまだ目が離せません。長々失礼〜