異世界で料理人を命じられたオレが女王陛下の軍師に成り上がる!
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異世界で料理人を命じられたオレが女王陛下の軍師に成り上がる!

すずきあきら/めろん22

食べ物の描写は美味しそうです

ネタバレ
2018年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ※一巻のみ読んだ感想です。

異世界モノ(かつ料理モノ)の中でもよくあるシチュエーションです。主人公が異世界に来たことを即理解して即受け入れていることにちょっと違和感はあります。
でも食べ物の描写は美味しそうで、読んでるとお腹がすきますw
セリフ回しや地の文の書き方、言葉遣い等に「あれ?」と気になる箇所はありますが、話の流れは面白いためスムーズに読み進められます。作者さんはまだあまり文章が上手くはないように見えますが、これから書き重ねるにつれてもっと上達されるのではないかなと、伸び代を感じます(上から目線ですみません;)

たまに「中華一番」のようなw、大袈裟で派手なリアクションや描写があり、舞台や劇のようで不自然に思う箇所がありました。言い換えれば「わかりやすい」ということなので、堅苦しい言い回しや暗喩、緻密な文章が苦手な方にはよいかもしれません。

そして、挿し絵が非常に残念です…。表紙のカラーイラストは素敵ですが、本文中のモノクロ挿し絵が、ほぼ下描きかラフのような、線もかなり適当で塗りも荒く雑なイラストです。そこだけが本当に残念です。

全体からすると、食べ物描写が3、その他描写(戦闘等)7といったところでした。個人的にはもっと調理シーンや食事シーンがあると嬉しかったです。戦闘シーンが結構あります。

1200円は少々高く思えましたが、ページ数が380Pほどありますので、総合的には「読んでよかったかな」と思えるような作品です。あいにく2巻目を買う気にはなりませんでしたが、異世界料理モノがお好きな方にはオススメかもしれません。
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