ひよ恋
」のレビュー

ひよ恋

雪丸もえ

小中学生向け。ひよりの成長物語かな

2018年2月7日
主人公のひよりが特殊すぎる設定で、小中学時代はどうしてたの?と思うくらい集団生活に馴染めずありえない高校生だからスタートからイラつくのは確か。小中学で経験する様なエピソードを絡めてくるしお母さんは呑気だし、序盤から引く場面も多い。

ひよりが鈍臭いながらも高校生らしくなるのは文化祭を終えた9巻くらい?グズグズ泣く場面が減るのはバイトを乗り切った11巻くらいかなぁ。な、長いんですよそこまでがホントに。この辺りからのスタートなら幼い高校生ぽくていいんだけど。基本KYで視野が狭くて独りよがりで無神経なウザキャラ(凄いヒロインよね、笑)で、そこをりっちゃんやなつきやコウくん達がウザさを中和してくれる。ひよりがゆっくりだけど成長していく過程が見所なんだと思う。

広瀬くんはブレずに朗らかで寛大でガツガツしない王子様。ひよりにイラつかないのかしら?と気の毒になるけどあの明るさに救われる。ひよ恋ってタイトルだけどラブストーリーとしての面白さは期待しない方が良いかも。ひよりが鈍臭く初々しいまま、二人で将来の目標を見つけてサラーッと終わるので。グズグズ泣く展開が無駄に長過ぎた。

ダメダメ展開だけどこれは子どもと一緒に楽しめる貴重な少女マンガでもあるんですよね〜。最近の少女マンガのヒロインは早熟で過激だから…ひよりの場合はウザすぎる面が多いけど、子どもは高校生のひよりに上から目線で心配出来るみたいで、子どもも突っ込みながら読んでました(笑)
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!