このレビューはネタバレを含みます▼
サラリーマン同士、高校時代からの腐れ縁で既に35歳の岩田×加藤。この二人の設定がなかなか他には無く面白かった。
高校時代に好奇心からのヌキ合いをし、それぞれ彼女も過去にいたけど未だにヌキ合いをする35歳。あんなシャワーしながらやっていて一線を越える機会は無かったのかと不思議な関係。
ある日ワケあって岩田のゲイがバレてしまう。自分の告白にあっさり納得出来た加藤の姿に驚く岩田。そこからは開き直りの押せ押せで付き合おうと迫り、加藤は逃げながらもちゃんと愛情と友情と同情を悩む展開がいい。
岩田の気持ちを受け止めようと結論を出した加藤から一線越える提案をし、その気持ちを汲んで岩田が受け側になり、そこからリバで岩田×加藤に落ち着く流れがとても丁寧で良かった。それにしても気持ちを隠し通して来た岩田の忍耐強さには感心するわぁ。
最初20歳の女の子とお見合いデートの時に加藤が、庇護欲からの愛情よりも同じ歩幅で支え合える相手がいいと思っていた時に結末は見えていたけど、まさかこんなステキなお話になるとは。それぞれの心の揺れ動きや覚悟や愛情がとてもしっくりくるいいお話しでした。