KOH-BOKU
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未散ソノオ

わたしのスルメ本

2018年2月10日
ソノオさんの初コミックス。初期から拘りだけを明確に表現される方だとわかる作品。いろいろと粋なんですよね〜。どうしてこんな面白いんだろう( *´艸`)

お話は、経産省の二人、エリートキャリアでおかんな部下の柏木匡×華麗なる一族の出なのに公僕に徹するヤリ手のオジサマ 今宮究。

持病持ちを忘れる程仕事を楽しみ、超ハイスペックなのに謙虚で激務も飄々とこなす究さん。体調管理ではおかんな忠犬柏木が献身的な姿を見せる。

この二人の関係性がすごく好き。干渉せず影響し合い無二の存在感。飄々としながらも柏木には甘え切っている究さん。他人には眉間に渓谷を見せる狂犬な柏木が究さんだけには大型ワンコぶりを発揮し、そこがオープンなのもお見事。言い合いの様な掛け合いの合間にサラリと愛を囁いちゃう。グイグイと献身的な愛情を注ぐ柏木に、たまにドカンとご褒美の様な積極性を見せる究さんの誘導がニクいわぁ。二人とも可愛い。

スーパーエリートが車内でいきなり滝の様な涙を流したり、究さんの甥っ子と本気の舌戦を繰り広げちゃう人間味のあるワンコぶりもいい。

あの激務はリアルなんでエリート公僕の方々には頭が下がる。こんな素敵なBL作品に仕上げるソノオさんはとても魅力的です。こういう作品に出会えちゃうから益々BLにはまる(笑)
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