バラ色の時代
」のレビュー

バラ色の時代

恋煩シビト

人生を奪った男と奪われた男

2018年2月11日
「バラ色の時代」
ヤクザの組長・大和と闇医者であり愛人・右介の高校の図書室で出会ってから二十余年に渡る、ねじれた絆のお話。…深く複雑なお話でした。ずっと大和の監査下におかれる右介。他の組の娘と結婚する大和。そしてその組長に差し出される右介。それぞれそういったシーンもあり、読んでいてかなり切ない。右介をそばにおくのは、父親の影響だと思うけど、大和の気持ちがわかる描写が少なく、右介の切なさに寄り添って読み進めたので、結構キツかったです。でもラストシーンは本当に素敵でした!スピンオフ「三色混ざれば黒になる」で大和の息子のお話が続くそうですが、こちらは辛そうなので読むか迷い中。
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