おおきい小竹とちいさい武田
」のレビュー

おおきい小竹とちいさい武田

重い実

これは凄い❗引き込まれた😩

ネタバレ
2018年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家様買いです。
いつも、シュールな笑いを提供してくれる先生。
でも今作は違った😩何か、人間の弱さ、強さを見せつけられたような気がします。

巨人族の小竹と普通の人間の武田の恋。
種族の違いから交わることの出来ない二人。それでも、幸せだった二人。武田が、友人、大橋に言い含められ、快楽を知ってしまうまでは…。

武田は、心と体がチグハグで、頭ではダメと思っても、体が快楽を求めてしまうように…。大橋のしたことは許せないけど、流された武田にも非がある。彼は弱かった。

逆に小竹は強かった。同じ状況下でも、それを、はね除ける強さ。武田を許す強さ。どんなリスクを背負っても、武田と同じになり、愛し合いたいと思う強さ。

そして、もう一人。大橋目線で見ると、又切ない。やり方は間違っていたけど、武田のことが好きだったはず…。あんなことをしてしまった彼も又弱かったのかな。でも、その後も、武田の側に居続けたのは、彼の強さのようにも思う。

ホント、今作は、少しの笑いはありますが、全体的に胸が苦しく、切なくなる上巻。

《下巻》小竹×武田のその後が見れて嬉しい😄こちらでは、作家様らしいシュールな笑い有り。5年間の空白を埋めるように、小竹に寄り添い、存在確認する武田がエロ可愛い😄そして、小竹が武田と同じになる為に食べた赤い実の所在の為に、友人の森に、あそこまで言ってたとは…。小竹の本気に感動しました😩

《大橋×三宅》武田を引きずり、さ迷う中で出会う、武田のそっくりさん、三宅。その三宅の健気なこと😩自分が誰かの代わりであることを知りながら、それでも、大橋の側にいたいと、健気に尽くす姿が切ない😩そんな姿に、大橋も、武田と三宅を切り離して、三宅自身を好きになり、幸せそうな姿が見れて良かった😄作家様の努力を感じるお話でした。

今作は、今までのような笑いの多い作品ではありませんでしたが、作家様らしい、新しい一面も見れて、更にファンになりました。次作も、楽しみにしています😊
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