蒼の封印
」のレビュー

蒼の封印

篠原千絵

高雄かっこいい!

ネタバレ
2018年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ もう中学生の頃からのファンです。こちらの作品も昔読んだのですが、改めて読んでもやっぱりハマります。物語設定が本当に素晴らしいです。
実在する地名や伝承を物語に組み込んで、新しい創作を生み出されているので、その背景を調べたりするのも楽しい!

当時読んだ時は断然彬派でしたが、歳を重ねてから読んだ今は高雄派に寝返りました!
体が存在しない高雄は蒼子(らごう)を愛し続けているものの想いを伝えず、ただただ見守るとか…こんな深い愛情を秘めている高雄に胸が締め付けられます。
それに比べて、意外にも蒼子にはイライラ…
内側から鬼門を潰すと言いながら、洗脳されどんどん鬼を生み出し、彬のことが好きだ、人間になりたい!と言いながら、鬼と人間の間でフラフラフラフラ…
最後こそ鬼門側へつくことを選びますが、ほとんどの場面で優柔不断を発揮。篠原先生作品史上、一番の優柔不断ヒロインです!笑

もしかしたら今も鬼が富士山の下に眠っているのかなーという想いを馳せつつ。また読み返したい作品です。オススメです!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!