サクラゼンセ
」のレビュー

サクラゼンセ

ひらえり

物足りなさはあるけど、良かった〜

ネタバレ
2018年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ これレビューが悩める〜!読んで良かったと思えるのは確かなんだけど…読み物として粗削りなので気になって集中出来ない部分が多かった。表紙の印象とは全く違ってわちゃわちゃのおふざけ展開の中にシリアスな話を入れてくるストーリーは嫌じゃなかった。構成とかもう少し形になっていればもっと感動出来た気が。

お話は不登校の高校生 要の元に突然、前世で恋人だったという真田が現れる。駆け落ちの場に来なかった恋人 草加の気持ちがわからず成仏出来ないと。期間限定の同居をすることになる。要に草加の面影があるらしく真田が嬉しそうなのは微笑ましかった。

その場に留まっていた二人 要と真田が会えて、二人とも前を向けて大切な人を見つけたのは良かった。これは恋愛感情とは違う印象。

親に何度も捨てられて孤独で人を寄せ付けなかった要が、真田に認めてもらえ光田先輩に好きなってもらえ、村本と花ちゃんが見捨てずにいてくれて事にも気付け、お父さんの事も折り合いがついた。

同じく留まっていた光田先輩と幽霊の彼女もちゃんと感謝を言えてスッキリできて。真田が現れてくれたおかげ。

本来の目的の草加の本心は要の夢で解決しちゃったのはビックリだけど、真田のお父さんとの確執や誤解がクリアになった様で。草加は真田を思いやってあの場に行かなかった…親に引き裂かれたのでは無くて良かった。

草加の口癖「人を疑い嫌う事は己を苦しめる」はこれから現世で要や光田先輩達の中で生きていくだろうから、生まれ変わった真田にどこかで気付いて欲しい( *´艸`)

別れが近づく頃から涙が流れたけどあのラストは納得です。要にはずっと独りぼっちだった分、友達と楽しんで欲しい。要が先輩の事を好きになれたらいいなぁ( *´艸`)
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!