360°どんな角度もカンペキマスター! マンガキャラデッサン入門
過度な期待は禁物!





2018年3月7日
マンガキャラの描き方の技法書、フルカラー226ページ。
hontoのバーゲンで100円で発見、キャラの360度回転というのは
プロでも難しいので興味を引かれ購入。
始めの骨格と筋肉の人体図が良く描けており、意外な掘り出し物かと
期待しましたが、複数のイラストレーターが担当している為、
一部写真を安易にトレースした様なお手本もありクオリティに
バラつきがあります。
大体は、顔・体・衣服・ポーズなどの写真と簡単な描き方を示した、
広くて浅いテンプレ集的な内容。題名の360度については、
人物の正面・斜め・横と俯瞰・アオリの描き方、写真とお手本を示して
「これで色んなキャラやポーズが多視点から描けるよ!」という事
なのでしょう。
ただ、すべての図版が多視点な訳ではなく、一部の項目が数パターンで
示されているのみ。
上から下の縦回転や、3点透視が必要な深い角度がついたものはなく、
決して本格的ではないので、過度な期待は禁物です。
全般的に技法よりもお手本を並べた感じの構成で、描き方の説明に
ついては、立体感の把握に欠ける点が気になります。
頭部については俯瞰やあおりなどの場合、ルーミス氏の様に球を
利用したり、湖川友謙氏の技法書の様に、卵型に捕らわれずサイコロを
用いたイメージの方が描きやすい場合もあります。
体も棒人間から始める描き方は、海外のイラストの技法書でも
よく見かけますが、普通は胴体と腰部を箱や筒に見立てて、立体感を
与える点をしっかり説明します。
本書の場合は、アタリから肉付けへの説明箇所が非常に大雑把で、
初心者には不親切です。
また上腕と前腕の長さを同じとしたり、俯瞰やあおりの人体の描き方で、
パースを使った長方形分割法を説明しない、描くのが難しい手については
お手本とポイントのみ等、所々で粗が目に付きます。
基礎がしっかり身に付いている方には得るものはありませんが、初心者が
真似するテンプレ集としてはボリュームがあるので、悪くはないと思います。
hontoのバーゲンで100円で発見、キャラの360度回転というのは
プロでも難しいので興味を引かれ購入。
始めの骨格と筋肉の人体図が良く描けており、意外な掘り出し物かと
期待しましたが、複数のイラストレーターが担当している為、
一部写真を安易にトレースした様なお手本もありクオリティに
バラつきがあります。
大体は、顔・体・衣服・ポーズなどの写真と簡単な描き方を示した、
広くて浅いテンプレ集的な内容。題名の360度については、
人物の正面・斜め・横と俯瞰・アオリの描き方、写真とお手本を示して
「これで色んなキャラやポーズが多視点から描けるよ!」という事
なのでしょう。
ただ、すべての図版が多視点な訳ではなく、一部の項目が数パターンで
示されているのみ。
上から下の縦回転や、3点透視が必要な深い角度がついたものはなく、
決して本格的ではないので、過度な期待は禁物です。
全般的に技法よりもお手本を並べた感じの構成で、描き方の説明に
ついては、立体感の把握に欠ける点が気になります。
頭部については俯瞰やあおりなどの場合、ルーミス氏の様に球を
利用したり、湖川友謙氏の技法書の様に、卵型に捕らわれずサイコロを
用いたイメージの方が描きやすい場合もあります。
体も棒人間から始める描き方は、海外のイラストの技法書でも
よく見かけますが、普通は胴体と腰部を箱や筒に見立てて、立体感を
与える点をしっかり説明します。
本書の場合は、アタリから肉付けへの説明箇所が非常に大雑把で、
初心者には不親切です。
また上腕と前腕の長さを同じとしたり、俯瞰やあおりの人体の描き方で、
パースを使った長方形分割法を説明しない、描くのが難しい手については
お手本とポイントのみ等、所々で粗が目に付きます。
基礎がしっかり身に付いている方には得るものはありませんが、初心者が
真似するテンプレ集としてはボリュームがあるので、悪くはないと思います。

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駄菓子 さん
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