ドリームランド
」のレビュー

ドリームランド

吉田ゆうこ

タイトル通りドリーミーなお話

2018年3月8日
AV監督 丹羽 × ゲイのAV男優をする事になるトモキ の話。これが不思議な空気感で…読み終わっても煙に巻かれた印象でタイトル通りのお話。

ノンケのトモキの人柄がすごく不思議ちゃん。お金に困りAV男優のネコ役をするんだけど、葛藤があるわけでもなく、嫌々でもなく、好奇心があるわけでもなく、すんなり受け入れてしまう。

AVの撮影現場も穢れなくほのぼのと。金欠の理由も騙された事のはずなのにそれもフツウに受け入れて、にこやかにみんなの幸せを願うと言う。未熟な学生かと思えば24歳の成人で…。トモキをいい子♪と思えれば世界観に浸れたのかもしれないけど、綺麗事過ぎて、汚れたわたしには良さが響いて来なくて。

二人は一度離れてからのハッピーエンドなんだけど、高揚感も抑えめ…。捻くれた大人になった丹羽がトモキの清らかさに心を洗われ、初心にかえるって事だったんだろうけど、もう少しピリッと来る物が欲しかった。
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