愛煉の檻
」のレビュー

愛煉の檻

犬飼のの/小山田あみ

星4,5。鬼と遊郭、和風ファンタジー。

2018年3月15日
(小説、全2巻完結)

遊郭なのでもうちょっと切ない系の話かと思いましたが、イメージと違いました。
元は刀鍛冶だけあるだけに主人公もけっこう骨太な性質で、生まれながらにして業の深い人生。

翻弄されながらも前向きに受け止めてて、2人とも漢らしいです。
遊郭でありながら、お?そっち??
と、あまりないタイプが売りで、面白い(笑)。
楼主も理解があって、売り方上手(笑)。

後半、だんだんいろんな謎が解けて状況がわかってくる。
色恋だけでなく、背景の鬼ミステリーの話もしっかりしてます。
ラストに向けて、やや都合よすぎる展開な気もしましたが、なかなかガッツリした読み応えでした。

ラストに少しですが未来の姿のお話があって嬉しかった。
もしさらなる数年後の後日談、もしくは彼らの一生の話とかあれば、ぜひ読みたい。
おまけの星5。
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