身代わり陛下の大変な半年
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身代わり陛下の大変な半年

北野ふゆ/サマミヤアカザ

切ない物語(結構ネタバレしちゃったかも)

ネタバレ
2018年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューが無いので迷いましたが、悲しい事情の根底にある思違いに切なくなり、心の傷を乗り越えた愛情あふれる人々の物語に心温まりました。ヒロインは「夢見の才能」を持った流浪の民ソヴェリのルーシャ。幼少の時「精霊の取り替えっ子」として左右の眼の色が違う事を両親に恐れられ、捨てられそうになったところをソヴェリに拾われました。18歳になり、夢見の才能を開花させる為、娼館を訪れヒーローに出逢います。ヒーローのユート宰相閣下は王宮を抜け出した女王を捜しに来て、勘違いからルーシャを攫います。そうして出逢った2人ですが、事情により女王マジェリーの身代わりを半年務める事になったルーシャ。代わりにルーシャを開花させる役をユートが務める事になりますが、結婚する予定も無く、王宮にいたユートは童貞でした。そんなやり取りにクスッとしながらも、ルーシャに惹かれ、懐いてそばを離れなくなるユートが可愛くて、愛情に飢えていた事情を知ると切なくなります。また、逃げ出したマジェリーにも女王として王宮に来る前に愛し合っていたステファンの存在があり、彼の命の危機の前に、国を捨ててでも側に居たいという事情がありました。代々、国の結界を守ってきた女王、妖精王から続く王族の使命が、悲しい思違いを招き、国を滅ぼすかもしれない危機を招く‥それを阻止する鍵はユートを幸せに出来るルーシャだった様です。ユートの妹、次期女王のアメリアの助けでみんなが幸せを取り戻せるのか‥。(クーポン利用)
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