このレビューはネタバレを含みます▼
後宮から出られないのに、女神とよく似ていると市民に認識されていて、出身国から仕送りされたお金を搾取されているのに、私財を投げ打って人々のために尽くすヒロイン……。
あれ?
あれ??
最初っから辻褄が合わなくて、もにょもにょします。
後者は中盤辻褄合わせがされますが、人々に広く認知されるほど慈善が出来るだけの財力が持てたとは思えません。
なんだか軽いな、軽い。
王妃であるヒロインの護衛をする騎士が、あまりに浅はかで態度が悪くて、正直嫌いです。
乳兄弟でもないのに、距離が近すぎる上に誰かを敬うということがなく、気に入らないこと、相手について嫌悪を剥き出しにするのが貴人に仕える者としてありえない。
国民に国王であるヒーローが恐れられているというのはいいとして、その配偶者であるヒロインに「あの男」などと面と向かって国王陛下を悪しざまに言う国民なんて、嫌です私。
王妃の肩を日常的に躊躇なく抱いたり手を置いたりする騎士なんて絶対まともじゃない。
ライトな雰囲気を出そうとして全体が馬鹿になっています。
不調の理由も想像通りでしたが、その直前に医師の診察を受けているのに判明しないとは、その医師は典医を交代させるべきです。
スピンオフとして、護衛の騎士とその義理の父の話も出すつもりなのでしょうが、それ以前にこの作品が駄作なので、駄作にしか成り得ない確信に、がっかりしています。
時間の無駄……。