このレビューはネタバレを含みます▼
全体的に優しい雰囲気に包まれて、穏やかに癒される感じの物語です。ヒロインのプリシアは慎ましやかに暮らす貴族の娘ですが、病弱な弟を思う故か、手を当てると痛みがスーッと引く不思議な癒しの力を持つ様になります。また真面目で面倒見が良く、優秀な為に学校を卒業したあとは女官を推薦され王宮で働く事になります。王宮には若くして優秀な次官クリエットが忙しい毎日を過ごしており、疲れ果てていました。ある日静かな部屋で昼寝をしていたクリエットを掃除に来たプリシアが見つけ、苦しそうな様子につい額に手を当ててしまいます。癒されたクリエットは時間のある時は疲れを取る為に協力して欲しいと提案し、2人の逢瀬が始まります。☆出会いはそんな感じですが、効率的に癒されたかったクリエットが、プリシアの癒し無しではいられなくなり、好意はあるのだから結婚をすれば良いのではないか、と考えたところからトントン拍子に話がまとまり、一緒に暮らす事に‥☆☆☆クリエットが淡々と事を進めるので、お話も淡々と進んでいくのですが、その間に2人の気持ちに変化があらわれ、優しいプリシアが心も癒していきます。2人の家族や使用人のキャラも良く、ホンワカと読み進められます。本当に大きな出来事も無いのですが、2人の夫婦としての進展に、絆が出来ていく様で嬉しく思いながら読みました。2人目線だけでなく、弟目線、侍女目線のお話もあり興味深いです。読後感がとても良かったです。(クーポン利用)
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