このレビューはネタバレを含みます▼
すごく好きな文体で,読みやすく,頭の中でイメージしやすく,ヒーローもとっても好きなタイプで,話の展開を楽しんでいました。でも,銘子の登場,加えて,書店主の息子の勘太へ嫉妬からくるヒーローの不可思議な言動。ほんと,要らないエピソードというか,とにかく,そこから終盤までがいっきにグダグダというか,なんか読みながらどうでもよくなってしまいました。嫉妬と勘違いから,妻に目隠しし窓際で無茶な行為し,それからクリスマスまでの距離の取り方は,ヒーローにしても,ヒロインにしても,今更,なんでとしか思えないくらいの展開で,突然,作家以外の誰かのゴリ押しで埋めてきたようなエピードでした。