このレビューはネタバレを含みます▼
惣領さんの初期に近い頃の作品で当時は幼少で高校生ってこんなに大人なのかぁと17、18歳という高校生、そんな高校恋愛に憧れました。大人になり最初は懐かしさで読みはじめました。時代背景を感じさせるシーンはありますが高刀くんと可奈子さん互いの心情は大人になっても持ち得るもので今読んでも高刀くんの鋭さ、優しさ、真っすぐなところは惚れ惚れとしてしまいます。また、可奈子さんの可愛らしさもありながら素直さと強さ、相手を包み込める優しさ、2人のもどかしさは胸が熱くなり込み上げてくるものがあります。
バスケ部女性先輩のセリフに2人が互いに不安定な部分を補っているとありましたが、そんな2人の成長や葛藤、寄り添う姿、互いに芯から理解しあえたとき等、それぞれの心情を惣領さんはとても上手く描写されていて抜群のセンスです。沢山の方に読んでいただきたい作品です。
漫画としてのタッチが最初の数巻は苦手でしたが6-7,8巻あたりからラストにかけ現在に通ずるものがあり漫画ではなくイラストや写真集を見ている様でストーリー展開とともにハマっていったことを覚えています。
(絵自体は最近よりも8-10巻ラスト、threeの頃が一番好みで、物語としても一番好きなのはボーイフレンドです)