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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~(分冊版)

    橘ちなつ

    親切のつもりかも知れませんが
    ネタバレ
    2025年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 帰って来た千夏を笑顔で拘束する看護スタッフ、ムカつく。精神科医は相変わらず上から目線だし。
    まあ、精神科の仕事なんて、人格破綻者でないと、やってられないでしょう。
    患者の人権なんて知った事ではないだろうし。
    なんかちょっと羨ましい仕事だと思いました。
    こんな人達とは関わりたくもないですが。
    現実に精神科の入院患者に対する、暴行殺害事件が起こっている以上、敢えて辛辣に批判させて頂きます。
    日本の司法のハードルも、もっと下がって、裁かれるべき人間は、もっと裁かれて欲しい。
    心を扱う病院で、ガスライティングとか、あり得ません。
  • 妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~ 合本版

    橘ちなつ

    生霊の恨みへの医療の限界
    ネタバレ
    2025年9月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の千夏は、学生時代から漫画家で成功を収め、愛情豊かな家族に育てられ、暖かい友人にも恵まれていたと思います。
    唯一の挫折は、仕事への責任が重くなった事による、ストレスから通院する事で使用した薬が、妊娠した時に弊害が出るものだった。
    普通は、精神医療関係者との交際や結婚は、禁忌事項として取り扱われていて、患者側の本心が周囲にバレた場合は、不倫関係並みのバッシングに遭うのが現状です。
    なので聡明な患者は時に、自分の基本的人権を守る為に残酷に振る舞います。
    しかし千夏の場合は、漫画家としてのキャリアがあったので、そのタブーを突破しました。
    薬剤師とベテラン漫画家の組み合わせなら、誰も文句は言えません。
    それに、本当は千夏のような繊細な人にこそ、知識のある関係者が寄り添ってくれる方が望ましいはずなんです。
    あと、妊娠に影響を及ぼさない薬の開発をしない、精神医学界の怠慢は、断罪に価します。
    薬の副作用への強い恐れも千夏には負担でした。
    妊娠による、まるで怪奇現象のような症状を、精神論で語る医師の姿は愚かでした。
    まあ、霊感商法の餌食になるよりは、マシかも知れませんが、読んでいると確かに、生霊の恨みってあるんだなぁと思います。
    勿論、千夏は何も悪い事はしていません。しかし、千夏の恵まれた境遇への嫉妬、妬み、嫉み。
    加えて千夏の心の純粋さと、悪意との戦い方を知らない無防備さにつけ込む、医療スタッフ達。
    閉鎖病棟という、閉ざされた空間の中で、人はここまでも残酷になれるのかと、呆れて物も言えません。
    本人すら、どうして良いか分からないし、医学は人命優先なので、医学的措置として仕方がない側面はありますが、せめて言葉だけでも「こんな目に遭わせてごめんなさい」とか、「悲しみを鎮めて下さい」とか、「千夏さんの幸せを認めてあげて下さい」とか「千夏さんへの意地悪は辞めて下さい」とか「浮かばれぬ思いの身代わりに、私達医療スタッフを呪って下さい」と言った、巫女のような気持ちを持つべきです。患者を虐めてナンボとか、月給泥棒にも程がある。
    令和は、精神医療に瞑想を取り入れる事が、普通になっています。
    心を整える。更に踏み込んで、霊的な発想も必要です。
    それは、可笑しな宗教に嵌れという事ではなく、否定の言葉を慎み、患者の為に祈り、不思議な体験を与えて下さる、患者への感謝の心が大切だと思います。
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  • みいちゃんと山田さん

    亜月ねね

    令和のシェイクスピアみたいです。
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い絵柄とは正反対の、壮絶な内容に惹き込まれます。
    良く言えば「破天荒」、悪く言えば「本能」だけで生きている女性。
    始めは手を差し伸べたくなっても、あれでは手放したくなるのもやむ無しです。
    そんな中、唯一上手く関われた山田さんすら、1年後の死を止められませんでした。
    本当は、ホチキスを組み立てる、ムウちゃんのように、お刺身の上に菊を載せるという、初歩的なクリエイティブ業から、地道に積み上げれば良かったと思います。
    これから、どんな鬱展開が繰り広げられるのか、目が離せません。