このレビューはネタバレを含みます▼
まとまるの待ってました。攻めのモブ女との3Pとか、正直見たくないシーンはあるので無理な人は無理な作品だと思います。ただ元々ヤリ○ンだとあらすじや試し読みの時点でわかっていた&ヤリ○ンには理由があるのかな?と思ったので最後まで読もうと決めて読みました。過去のトラウマから自分を矯正しようと女を抱き、女側も攻めのセ○レになれることでステータスを得ようとしていることなど、win-winではあるけれど歪んでいる攻め側の人間関係が苦しかったです。その分受け側の人間関係は良好で、それは授業のシーンにもあった「対比」なんだなと思いました。攻めが「矢野には大事なものが多い、でも俺は矢野しかいらない」って言うシーンがあるんですが、その「自分との違い」をあまりに感じてしまって受けに手を出せないという複雑さが本当に苦しい。高校生とは思えない重さがあり、でもそうなる過程が丁寧に描かれていたので感情移入できました。あと受けがただ絆されているわけではないのが良かった。攻めのクソさを知っている上で攻めの母や攻めの弱い部分優しい部分(保健室でのシーンとか妹とのシーンなど、少ないけどじっくり読むと矢野のためだけに動いてるのがわかる)を見て自分の本当の気持ちと向き合おうとし、その気持ちが世間的に見れば正しくないこともわかっている。それでも選びたいものがある、と攻めを探しに走るシーンがとても好きです。あと最後セッ◯スの時矢野の腰の下に枕?敷いてあるのやけにリアルで好きです。男同士って感じする。続編ないかなー。2巻で終わらせるの早い気がする。文章がまとまらないですが私は好きな作品でした。紙書店の有償小冊子がエロいらしいとTwitterで聞いたので買おうと思います。