このレビューはネタバレを含みます▼
前にXで「性加害をされたら嫌なのにイく場合もある事を知って欲しい」というのを読みました。
悲しいけどそれは事実で、そうなったらきっと被害者である自分も「同意した」と感じて罪悪感に苛まれるんだろうなと思います。
この作品を読んだのは2度目です。
数年前最初に読んだ時はただずっしり重いものを持たされた気がしてたけど、今回読み直して、性加害を受けたらどんな風に壊れて、どんな風に崩れた自分の形を取り戻そうとするのか、輪郭がはっきり見えたような気がします。
嫌な言い方になるかもしれないけど、2人は同じように自分を奪われた経験があったからこそ、心を通わせる事ができた。
この出会い方じゃなかったら繋がることはなかったと思います。
2人にだけ視点を合わせれば、至極のラブストーリーです。