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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~

    藤森治見

    現在あるもの全て読んで、の1巻の感想
    ネタバレ
    2020年9月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 改行が反映されないので長文です。絵も話も表現力が恐ろしく、絵は綺麗で不気味で細かい。話は次のページどころか次のコマが気になる、そんな作品。その復讐の仕方も、まさに地獄に突き落としていくといったもの。

    まずは百子。恵まれない家庭でキモ男とのお見合い。お似合いだ。でも、その現実だけじゃ終わらない。復讐の幕開け。

    ハナさんの整形をしたい理由を、「気に入った」として最高に美しい顔を与えた整形外科医の先生。その助手の美しい女性、菊野さん。実は女性でなく超美男子!彼もまた、おとこおんな!と幼少期にいじめに遭っていたのでハナさんの協力者となり彗星の如く百子の前に現れる。

    最初の夜を迎えると勘違いした百子、甘い言葉にまんまと騙され含んだ飴?で眠り、目覚めるとそこは風俗。裸のキモ男と自分。お先真っ暗。

    そして自業地獄の瀬尾さん。貧乏で顔も分からない男の、子供の為に絢子の屋敷で絢子の婚約者の奴隷となり汚い金を稼ぐ。のちにハナさんの復讐の地獄が待ってるとも知らず。

    そして一巻の中ではいちばんむごい地獄に墜ちた、喫茶店で華やかに働くスミ子。死をもって償った。当然だ。醜い性格ブスのスミ子の、ファンで常連のお客樣を容姿や雰囲気で嫌うのは、ハナさんをいじめてた過去と変わりない。クソそのもの。

    性格の歪んだスミ子の取り巻きにそのお客樣の事を話す。フルボッコにされたお客樣のところに現れたスミ子は「気待ち悪いのよ。よくそんな顔で生きてられるわね」。美しい顔とはいえその見下した顔は、汚かった。

    勝ち誇った顔のスミ子の仕事終わり、お客樣が現れる。火傷する薬を顔にかけられた。瞬く間に顔が焼け焦げていく無様なスミ子。まるでミイラのスミ子。病室の窓からハナさん(整形前の仮面)を発見、狂ったように車道に飛び出し、車に跳ねられ即死。死んで当然。

    実はハナさんとはまた違う、苦しい幼少期の記憶が付き纏う絢子。歪んだ家族関係。だけど、泥棒よ と指差して船から追い出した絢子が原因で、ハナさんの母親と弟さんはもう..

    絢子は最後か、それも謎。婚約者も狂人だ。二人ともしぶとい。他は呆気なさが恐ろしく描かれている。スミ子の復讐の為に潜入した喫茶店をさっさと辞めたハナさん扮する菜穂子のファンになったしがない記者の綿貫。

    辞めた事と事故の時に目撃したハナさんの姿と、菜穂子の関係を勘付き 事件では と追いかける事に。登場回数が多いと邪魔だなぁと思いますがそれもヒヤヒヤします。