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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 ノベライズ

    吾峠呼世晴/矢島綾/ufotable

    みらい書房版と比較して
    ネタバレ
    2021年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ●矢島綾さん著のこちらと、みらい書房の同題を購入し、両方を比較しながら全て読みました。
    購入を迷っておられる方の何かの参考になればと、個人的な感想を綴ります。

    ●みらい書房さんの方の特徴は、文章の美しさや、ストーリーの分かりやすさにあると感じました。
    初めて本作に触れる人にも、それぞれのキャラクターや行動理由がきちんと理解されるよう描かれています。
    ただ、戦闘に関わる描写は、決して悪くはないのですが一般的な表現であっさりとまとまっている印象があり、終盤に近づくほど、映像から伝わった迫力や切羽詰まった心情を文字として起こしきれていない印象を受けました。

    ●矢島綾さんの文章は、画面上の出来事を忠実に表現することに長けているように感じます。
    えん夢との対戦までは、どちらの書籍もそれぞれ良い面があり、強いて言えばみらい書房の方が情緒面を繊細に描いている気がしました。
    が、煉獄さんと阿窩座の対戦以降は、断然矢島綾さんの文章の方が引き込まれました。
    おそらくこの作家さんは、戦闘の描写が得意なのだろうと感じます。
    何度か映画館に行きましたが、映像では速すぎて何が起きているのか正確に把握しきれなかった二人の一挙手一投足が、本作では克明かつ力強く説明されており、満足度が高かったです。映画館で観たときのように煉獄さんが痛ましくなりました。
    また、熾烈かつめまぐるしい攻防を把握できる反動として、挿入された母君との思い出のシーンの穏やかさ、温かさが際立ち情感を誘います。

    ●以上より個人的には、鬼滅に初めて触れる若い世代の人にみらい書房を、ストーリーを充分に把握しており更に作品への理解と感動を深めたい人に矢島綾さんの作品をお勧めしたいです。

    長文失礼しました。