このレビューはネタバレを含みます▼
伏線回収!どんでん返しのミステリー!といったような謳い文句に誘われて読みましたが、そういって点では拍子抜けでした。
ですが、かなり考えさせられます。
人間とは、生命とは、感情とは、性とは、倫理とは…
作品には所謂「人とは思えない」ような残酷な人物がでてきます。
しかしそれは人間であるからこその冷酷さなのではないか、人の血が通っていないものには考えつかないことなのではないかと思いゾッとしました。
だからこそ純粋な人間でない2人のあの結末がより悲しく痛く響きました。
風刺的な意味合いのある作品だと私は感じました。