このレビューはネタバレを含みます▼
稲穂米先生、デビューコミックス発売おめでとうございます!同人活動を始められた頃からのファンなので、本当に喜ばしいです!!
本作は【あなたと生きたい】と願う彼らがどの生きる道を選択するか…という物語だと思えました。
まずは作画がとても素晴らしいです。繊細な書き込み、感情が乗っかった多彩な表情。美しい大好きです!!
ファンタジー要素がありつつ、年の差対格差、方言男子までいるなんて最高!!個人的に関西弁、褐色、ギザギザ歯の尊くんが悪役的な登場をするんですが、彼が癖すぎる!すき!
その彼によって幸せな日常からふたりは絶望に陥り、悩み、選択を余儀なくされます。明らかにかる真琴の秘密、伊絃の後悔、そして孤独だった二人が生きる意味になる相手を見つけた奇跡。尊い…
紆余曲折しつつ、真琴を受け入れることが出来た伊絃。願いを叶えた真琴。心温まる、清々しい美しいラストでした。ここ、1話のラストページと対極になってると気付いた時にはまた涙です。『ただいま』からはじまり『いってきます』で終わる。感無量です。
ふたりの終わらない夏、見届けました。
彼らの飽きるほど永い旅路が幸福に満ちていることを願わんばかりです。素敵な作品をありがとうございました!!!!