このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースは苦手なのですが、絵の美しさに惹かれて気付いたら全話購入していました。理玖の純粋で真っ直ぐぶつかっていく姿が愛おしく、普段はアルファとして凛として美しいというギャップも良いです。
圭騎は多くを語らず目で語ります。目だけでここまで感情を表現出来る幸村先生が素晴らしいです。特に理玖を愛おしむ眼差しにドキッとしますが、この先は言葉でも理玖を喜ばせてあげて欲しいところ。
特に13話は繰り返し読んでしまいます。理玖の想いを告げるシーンがあまりにも澄んでいて美しく、純粋な言葉と表情に心を持っていかれます。シンプルな言葉なのにこんなにも心に響くのは飾らない理玖だからこそ。それに応える圭騎の今までになく暖かく優しいキスと眼差しに胸が熱くなります。
「お前はどこもかしこも綺麗だ」という言葉はその通り、理玖は中身も外見も全てが無垢で綺麗。理玖は圭騎を「完璧な人」と表現しているが、理玖も圭騎にとっては同じであると思う。
ただ、言葉足らずの圭騎と話を聞かない理玖のすれ違いが起きやすいので、噛み合わない2人が真に向き合う日が早く来る事を願ってやまない。