このレビューはネタバレを含みます▼
何気なく読み始めましたが、一気に最後まで読みました。繰り返し読んでます。
ひどいセクハラを受けた体験から、自分と向き合っている過程が丁寧にかかれています。もともとの世界観や、その価値観になった背景もストーリーとしてはいっていて、わかりやすいのもすごい!
心と体が分離するとおきることとか、まわりへ攻撃的になってしまうこととか、沸騰やかんモードで行きがちとか、随所随所丁寧にかかれていています。絵も好きなタッチだし、こう感じて、こう気づいてこうなったというながれもとても読みやすい。
傷つきの体験のあとの、自分やまわりの人におきる現象はそういうことだったのか!と親近感のような、言葉に表現できないことをみえる形にしてもらったものを見せてもらっているような、胸に響く本でした。
下巻の最後のも、とてもよかったです。
自分との対話、とくに性については、ひとりで悩んでいる人も多いと思います。書きにくいことを真っ向から表現されていて、私はなんだか救われたような気持ちになりました。
ありがとうございました。