このレビューはネタバレを含みます▼
最終巻まで一気に読んでしまいました。妊活というデリケートな内容を扱っているものの、理想論を押し付けるような描き方はされていなく、登場人物それぞれのどうにもならない感情を表現しているところに好感を持ちました。何が良い、悪い、ではなくて、人間としての複雑な感情や欲望がそのまま描かれていて面白かった。
ただ、主人公がこれほどまでに子供を欲しがる(不倫して、不倫相手と子供ができる可能性が少ないと分かったら愛情もわかないモラハラ旦那のもとに戻る)にはそれなりの背景があるはずで、そこをもっとドロドロに描いてほしかったなと思いました。幼少期の頃の経験が少し描かれていますがあまり説得力がなかった。