このレビューはネタバレを含みます▼
BLには夢とファンタジーが詰まっているのでご都合展開にもなりやすいですが、この作品はそこが良い意味で薄くて、まず序盤であっさりと好きかもしれないと好意が相手に伝わります。
そこからどうやってお互いの距離を縮めていくのか…トラウマを克服して恋人関係になっていくのか…。
じわじわと心も物理的な距離も近付いていく事にほっこりします。
2人の会話もリアリティがあって、すごく愛しく思います。
トラウマを乗り越えて2人で体を触りあえた後に「寝るかー!」と笑い合って「心臓が筋肉痛になるー!」って情緒なく言えてしまう関係性が単なる恋人同士だけでなくて幼馴染だからこその空気感も感じられて一番好きなシーンです。
激しくキュンとする訳でないですが、じんわりと胸に愛しさが沁みていくような作品でした。
個人的にはめちゃくちゃ好きです。