このレビューはネタバレを含みます▼
全体を通して面白い作品だと思います。ｱﾆﾒで知り面白いなぁと思ってて、完結したということを知って全話読破しました。感想としては、若干尻すぼみかなと。ﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞなのはいいですが、あれだけ悩んでた美咲ｻｲﾄﾞの視点があるのに、いざ美咲を選んで、美咲を選びました→ﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞです、終わり🔚、みたいな。だったら最初からとっとと美咲を選べば良かったのでは?となってしまうような感じになってしまいました。完結が分岐になるのはいいと思いますが、それであれば、美咲を選んだのならそれに伴う弊害を(政府とのやりとりや例えば海外生活になったとか)、莉々奈を選んだのなら美咲を選ばなかった葛藤(莉々奈の心の中では、ﾎﾝﾄは真に自分は愛されていないんじゃないかみたいな描写をだすとか)を、みたいな後日談がもう少し欲しいかなと。7年?かけて連載していたのなら尚更ですかね。あまりにもあっさりしてしまうと、結局ご都合ｽﾄｰﾘｰに感じてしまいます。折角途中の話が面白いのに、ちょっともったいないですかね。せめてあともう1巻あれば…。重複してしまいますが、起承転結の『結』が短すぎた気がします。ですが、面白いのは間違いないです、最後が物足りないだけで。あと、個人的には莉々奈編が良かったです。ただ、何年も美咲を好きでいて、命を救われて、でも1年くらいしか会っていない莉々奈を、美咲の思いより強くなるってそれは甲斐性がないというか、やっぱりもうちょっと紆余曲折が必要では？と言う感じですね。最後にもう1つ個人的に良かったのが、ﾈｼﾞ・仁坂の友情・恋愛を結構じっくり丁寧に書かれてたとこです。やっぱり何年も共にした気持ちの整理は、じっくりお互い時間をかけていくものですね。それでもまだすぐにお互い以前のようには、とはなりませんが、まぁｺﾐｯｸであまり長くなってもというのもありますからね。それにしてもしつこいですが、その2人の友情話くらい最後がじっくり書かれていれば(両編とも)…、より完璧なｽﾄｰﾘｰになったのに😩そこだけが残念
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