Makiさん

なんだろう、一人称視点で物語が進んでくから本編だと口数少なくて何考えてるかよくわからないローの人物像とあんまり一致しなかったっていうか。良くも悪くも原作者じゃない方のキャラに対する解像度とか個人的な理解とかが強く反映されてるのもあってよくある二次創作読んでる気分だった。どれぐらい原作者が関わってるかはわからないけど、一つ一つの心理描写を細かく指示してるとは考えにくいし(仕事量とか原作でキャラがその時考えてることを描くことはあっても細かい心理描写はそんなにないことも踏まえて)。少年期と今じゃ考え方が異なるって言われればそれまでなんだけど。あとは元が少年漫画とはいえ言葉の使い回しが不満点だったかも。
とまぁ色々難癖は付けちゃったけど物語自体は面白いし、原作は原作、これはこれ、って割り切れる人や単純にローが隣町に向かった後のことから旗揚げまで何があったのか気になる人にはおすすめする。

設定は好きだけど、良くも悪くも呆気なさすぎたかな。出会いもそうだし今一つ盛り上がりに欠ける。一人称視点で数人の登場人物の視点から物語が進むんだけど、特に受け視点はなんだかこちらに語りかけてくる感じがして、それは攻めに言いなさいよ！と内心突っ込んでしまっていた、、仕方ないんだけど。まぁそれもあってイベントよりも感情で構成されたような話に思えた。文章も自分には合わなかったです。

あらすじで苛め的なことが書かれていたからもっと攻めの性格が悪かったり、全体的に重い話かと思ったけどそんなこともなくて、むしろ最近どろどろした話ばっかり読んでたからか、この話を読んで浄化された気分。苛め？がなかったわけじゃないからそこは注意。内容も好みで特に後半の受けは健気で可愛かったのと、文章も個人的に読みやすくて苦痛なく読めた。一つ文句を言うなら電子版でも挿絵が欲しかったという点ぐらい。