このレビューはネタバレを含みます▼
当方、結婚生活を現在新婚として送っている身ですが、一時の火遊びに翻弄される事の愚かさに気付かされる作品です。ただ、名状し難い背徳感に包まれて、更に読み進めたくなる事も、この作品の魅力だと思います。自分は絶対出来ませんが、他人がして、それを第三者から眺める事は大好きです。家庭が壊れ、修復するが壊れて、を繰り返しつつも、立ち直ってゆく。そのプロセスを見ると、自らの人生にも通ずるものがあると思います。同時に重ねて、自らの戒め、縛りにもなり得ます。家族を崩壊させてもいいくらいに人を愛する事、ファザコン、家庭の絆、思春期の子供たちの心情、目を見張るくらいに鮮やかやに描きあげていて、本当に素晴らしいです。また、私は個人的に絵のタッチがすごく好きです。優しい、人間味のある、何か共感をそそる絵のタッチとなっております。一度ぜひお読みください!