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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 飢えた獣の手懐け方(フルカラー)

    海野真

    とても面白かったです
    ネタバレ
    2021年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 完結まで読み切れて良かったです!いつ終わるのだろうと思ってましたが終わってしまったらもう?!という寂しさがあります。
    ネタバレ少し含むのでお気をつけを。
    話の途中でエドワードがエリアンに「では吸血鬼はお好きですか」と尋ね、それに対する答えが出てこないまま終わった気がするのですが……
    弘樹に対して過去に父に何があったのか? の答えとして「この仕事が終わったら話します」と言って、最後までそこが出てきませんでした。
    (私の読み逃しでなければ)
    意味ありげに語っていた分なんだったのか?と気になり読み返してみたところ
    話の軸が「隆文と弘樹のラブストーリー」なのは一貫してそうなのですが、エンディングへ向かうための吸血鬼システムのストーリーの起点は、エドワードが起こしてるんですよね。
    隆文に近づいてさりげなく弘樹と再開する。
    話の主軸の下ではエドワードがずっと鍵を握って動いてるんですね。
    エドワードの画策(エリアンの支配から抜け出すこと)がストーリーの下地にずっとあって、最後にエリアンともきっちり「別れ」を告げてから去ることを宣言しエリアンもそれを許すけど一応繋がりというか、ある種エドワードも守るためにも隆文の下につくことを命じてそれを受けるんですよね。
    ここら辺を読むと、なにがあったのかは描かれなかったけどエリアンとエドワードの間にはなんとも言えない関係性があったんだな〜と思うし、エドワードという人物に対してものすごく考えさせられてしまいました。
    最後に朔社長(この社長の会社の経営どうなってんだろ)に見せる笑顔が予想外にも胸打たれました。
    祐介のエリアンとの関係性の築き方も独特で非常に面白かったです。友達の父親が相手なのに…ぶっ飛んでますね。

    話の途中に「お嬢様」がいることを示唆するセリフがあったので「え?お嬢様がいるの?」と思ったままだったのが最後で回収されたのは面白かった。もう一波乱、隆文を取り合ういざこざとか描けたかもしれないけどここはあっさりでしたね。

    弘樹がどうやって日本に来て一人暮らしてきたのか?
    など、気になる点が結構あったけど、最後まで人間として生きることを選んだ友人の頭の中「どないやねん」でいっぱいだろうな。
    最後に。
    弘樹の弟可愛すぎる。私はこっちがタイプだから幸せになってほしい。