このレビューはネタバレを含みます▼
感動しました。全て読み終わるまで眠れなくなった。
この作品にはすごい魔力があります。
思春期のこの世界に対する違和感や衝動みたいなものがとてもわかりやすく表現されている。
そして私は今は大の大人なので普通に生きていくことすら難しい世の中にしがみついて生きています。
私はサッカー選手になりましたが、この作品を読んでわたしはサッカーを通じて哲学を表現する、哲学の表現者になりたいのだろうと思いました。
あなたのように作品を誰かに読んでもらえる人生なら
それは幸せでしょう。
最後に、おそらくあのメガネの子は変態と表現をしているが、自分と同じくらい頭のおかしい人を探していたのだと思う。自分と同じレベルの人を。
しかしこの田舎には居なかった。ところが主人公のあの出来事により、自分と同じくらい頭がおかしいのではないか?!と思い色々と試したが、最後には実際には違うとわかったのではないだろうか。
そして主人公はあの子の頭のおかしさにある意味惹きつけられて追いかけてしまった。
そうなると最初に告白された子が、少し浮かばれないですね。
その子があそこまで主人公を追いかけてあげてたのはこの作品の唯一の現実離れしたところかなと思います。
メガネの子はみんな性の喜びによって生まれてきているくせに本音と建前があからさまな世の中に嫌気がさしていたのだろう。
今は、建前がいかに大事かわかっているのかもしれませんね
大人になるというのは未だにどーゆことかわたしにもわからないです。