このレビューはネタバレを含みます▼
😊転生もの、異世界ものは珍しくない。ただ人気のある作品は何か一つ意表をついた設定がある。これが二つだと手に余る。この作品ではその一つというのが主人公がスライムに転生してしまったという点。あとはチート気味に能力を獲得していくので小気味良くストーリーが展開する。基本的に主人公はスライムでしかも37歳の知性と経験を持ったまま転生しているが、転生した状態では逆に子供のような素直で好奇心が前面に出ている。巻末に収録された番外編では暴風竜ヴェルドラが客観的に主人公を評しているのが面白い。このヴェルドラもヴェルドラでいつの間にかスライムの中でニートみたいなことになっているのがおかしい。>コミック化には冒頭部分で主人公のスライムに五感が無いことがハードルになったようだが、実際はさほどの不自然さもなく話が始まるのは素直にうまいと思う。同時にもともと洞窟の中という視覚があってもなくても同じような環境から始まったのも幸いしている。さて、第一巻はなんだかんだで法廷のシーンで終わります。色気少な目ですが、第二巻以降は盛り上がりが楽しみです。