只野さん

中国の古典話を読みやすく面白おかしく描かれた短編集。とにかく絵が好みで、作者さんの他の作品も読みたくなりました。

タイトルそのまんまの事を思っています。実際こんな感じです。どの登場人物もチグハグでなく行動に説得力がある(行動が正しいかは置いておいて)のに、それでいて毎話毎話予想を裏切る展開が起こることにハラハラが止まりません。そして色んな人物の内面の美醜が沢山描写されるのに、ラスボスが何考えてるか未知過ぎて読者なのにゾッとしてくる。作者さんの描写力と画力が素晴らしいです……
あと、主人公に対し男キャラたちが復讐を見届けたい(阻止したい)だけなのか、はそれとも…？な形容しがたい感情を抱いているさまを見るのが楽しいです。彼らの感情はこれからどう移り変わっていくのでしょうか。
まだ7巻読了しただけだけど、続きが気になり過ぎるので今後も買おうと思います。腹黒イケメンのぶっ飛び行動を見たい人、トンチキシスコン猟奇的弟が見たい人、そして外見の美醜に囚われない芯の通った女性を見たい人におすすめしたい作品です(他にも魅力が沢山あります)。