このレビューはネタバレを含みます▼
いや、最初はそんなに期待してなかったんです。
第一巻の無料版から入ったけど、絵も凄く上手いとか、刺激的なストーリー展開とか全然匂わせない始まりだったから。
でもグイグイと引き込まれて、気が付いたら最新刊の七巻まで一気に購入して読んでしまいました。自分には妻も成人した二人の息子もいますが、若い時から恋愛とか青春の華やかで明るい生活とはあまり縁がなく、好きな人の気持ちを気にし過ぎて勘違いして大失敗したり、反対に自分に心を寄せてくれる人の気持ちを全く気にせずに傷つけたり・・・。
読んでいくうちに、自分の若い時の心情と照らし合わせて切なくなり、香坂と鍵谷が結ばれるシーンでは不覚にも目頭が熱くなってしまいました。
実はいま、年甲斐もなく娘の様な歳の人に心を惹かれている自分がいます。もちろん片思いですし、立場上こんな感情になってはいけないのは承知しているのですが、この作品を読んでいると青春真っ只中の自分に戻りたい気持ちが溢れ出しそうです。どうか、登場人物全員がそれぞれ幸せになって欲しいと思いつつ、新刊がリリースされるのを待っています。