ややさん

恋するとこうなるよな～。
ストーリーと人物描写にすごく説得力がありました。
主人公の同世代が全員、きまじめに恋とむきあっています。

長く読まれてほしいです。

間違いなく名著だと思いました。「般若心経」それ自体も、この解説書「100分de名著 般若心経」もです。

般若心経は極めて身近なものですが、この本を読む前は、その意味を深く考えたことは殆どありませんでした。「色即是空 空即是色」が現代物理学にも通じる、とかの生半可なオハナシで満足していた時期が恥ずかしいかぎりです。

本書では、般若心経が「奇跡」を肯定することで、原始仏教を「ある意味で一旦は否定」するステップを踏んだ上で、最終的には全体として釈尊の教えを肯定するという、この古典が成立した経緯と仏教全体のなかでの位置づけが分かりやすく解説されています。

仏教がもつ多様性についても理解が深まったように思います。

様々な依存症が知られるようになりましたが、この本で扱う内容は、誰もがなりうるものだと思いました。依存症とそうでない状態の線引きは難しそうで、これから変わってゆく可能性も大ではありますが。

自分の場合、喫煙にも違法薬物にも縁がないし、本書で触れられているアルコールも体質的にあまりうけつけないのですが、そんな自分でさえ、性だけは避けて通れません。ここでもエロいマンガを中心に読ませてもらっているし(笑)。第一、多くの人に読まれている電子書籍の大半に性描写があるわけで、それだけ性は人間の根源にあるわけで。おそろしさが際立ちますね。

作品冒頭にある自己チェックが極めて有用だと思いました。

同タイトルのオトナ版も読みましたが、こちら(オトナ版じゃない方)は絵がおとなしく、高校生のリアルな心情がよく描かれていると思います。高校生の頃は、性に興味津々で妄想多々であっても、実際にはなかなか行動できませんでした。かつてのそんなもどかしい気持ちを思いおこさせてくれる作品です。