フォロー

0

総レビュー数

1

いいねGET

19

いいね

0

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数0

いいねGET1

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 私とこわれた吸血鬼

    厘のミキ

    夫が依存症のガチ共依存症者です
    ネタバレ
    2022年10月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 共依存が今の若者にある種憧れられてると聞いてびっくりしているリアルガチな共依存の者です。
    今は支援側に回っていますが昔の自分を思い出します。生きづらさを抱えていると、自分が求められているかも?というある種の期待が快感ホルモンのドーパミンとなり、本質(自分を求めてくれる快感を我慢して相手のために距離を置く、本当の意味であいてをたいせるにするなど)が見えなくなります。ようちゃんの自分への執着がほとんど吸血欲求なのかもしれないし一時的かもしれない。いずれは自分も相手も破滅に近づいてしまうとわかっていても、自分が(表面的にでも)役に立つ、ようちゃんを助けているという気持ちいい方に行ってしまう。それくらいヒロインも過酷な中で生きてきたと勝手に考察しています。でもようちゃんも非常に凄惨で劣悪な環境の中、ヒロインを思う気持ちだけを誇りに思い長年生き抜いてきたことを、ヒロインはもう少し受け止めてあげて欲しいなと思います。「血を与えながらコントロール」は普通の依存症では絶対に成立しませんが、吸血鬼なので何とかなって欲しいなと思います。依存症用語だとハームリダクションでしょうか。イネーブリングとか、まさか少女漫画で見かけるとは思いませんでした(笑)実際依存症界隈でよく使われる単語で作者さんが丁寧に取材されたのかなと思います。「依存症者と見守る者は孤独だからふたりで当事者になりたい」とヒロインが言ってましたが本当にその通りで、依存症者と家族は支え合いなんてできません。実際の社会では依存症者と家族はそれぞれにサポートしてくれる同じ立場の人が必要で、その輪(自助グループなど)で正しい対応を学んで解決をめざします。面白かったのでガチな感想ですみません。機会があったら依存症支援者の間で紹介しますね。彼女や妻の立場の人ならとても共感出来ると思います。今後も楽しみにしています。