このレビューはネタバレを含みます▼
これからどうなるんだろう、これまで張られた伏線はどう回収するんだろうと期待して3巻を読みましたが、とりあえずイリアとカラスをくっつけておこう、ラストで幸せな描写があればいいだろうと言わんばかりの強引な終わらせ方にがっかりしました。
ソレイルが操られている描写を入れた意味は?姉想いのはずのシルビアが何故姉を裏切るようなことばかりしたの?どうして物語のサブキャラであるイリアだけが記憶を持ってループし続けた?あれだけソレイルとシルビアをくっつかせたくて正解のルートに拘ってイリアを延々ループさせてた存在が「はじまりの終わり。」ではソレイルとシルビアを出会わせもしないことってある?ならなんであんなにあのルートに固執した?不幸の元凶である父親にはなんのおとがめもなし?
イリアには幸せになってもらいたかったからハッピーエンドで良かったのですが、伏線投げっぱなしの結末にもやもやが残りました。ちゃんと回収してほしかった。あと、最後に夢の話をするイリアがどのルートでもイリアを大事にしてくれたアルのことを少しも思い出さなかったのが残念。
挿絵はどの巻も綺麗でした。