このレビューはネタバレを含みます▼
広告から来ました。興味本位であらすじを読み、実体験ということで内容が更に気になったので本編を読みました。素直な感想は、家族愛しか勝たん、ですね。
始まり方はうん、こーゆー感じなのね、と気になる形でした。印象に残ります。主人公が子どもが欲しいというところから始まりますが、星1星2レビューの様な主人公のメンヘラさは感じませんでした。これっぽっちも。メンヘラのライン厳しすぎでしょ。主人公は至って家族を、夫を大事にする優しい女性だと思います。結婚4年、子どもが欲しいと思うのは変なことではありません。つわりに苦しまれていましたが、子どものためだと一生懸命頑張っていましたし、普通にいい母親になれたはずです。途中何故かお腹の中の赤ちゃんに恐怖を持ってしまうところ、産んだ後にも赤ちゃんを拒絶してしまうところ。その後を色々ありますが、節々に家族、夫、そして赤ちゃんへの謝罪、罪悪感が強くあるのが印象的です。元々の性格の良さでしょう。恐怖することや、拒絶してしまうのは精神病のせいだと思われます。言いたくない、思いたくないのに出てしまう。目に見えない病気の恐ろしさを知れました。
リアルで救いのない物語の節々、夫の言動に冷えていた心が温まります。夫、涼くん最高!夫の鏡!と勝手に褒め称えてました。主人公の代わりに育児、仕事、欠かさないお見舞い。主人公の救いは本当にこの旦那さんだけだったと思います。とても心温まりましたありがとう。ただただ不幸な話ではありせん。どうか皆さん、この温度差にドギマギしてください。
絵も綺麗で、物語への引き込み方もとても上手でイッキに読み進めてしまいました。実体験、少ない病気の貴重な記録を読むことが出来て良かったです。面白く、考えさせられる作品でした!!