このレビューはネタバレを含みます▼
一気に読めてしまったくらい、心にグッとくるお話でした。涙なしには読めないし、これ以上苦しい思いをしないで!と切なくなりながらも読み進めずにはいられない展開でした。
それくらい心に響いたお話だったのですが腑に落ちない部分も
40代の女仲良しグループが全員、結婚妊娠や家庭にこんなにも向き合っていないものか?ほんとに全員中学生レベルです。釈然としません。しかしそこはこのお話のモチーフ初恋でもあり、大団円に終わるので、圧巻でもありました。面白かった!!ってなります。
問題は2つ
不妊と養子についてのエピソードです。
子宮奇形による不妊で妊娠は望めないとあるのですが、子宮奇形は不妊に直結するものではありません。女性のうちそれなりにある疾患です。流産率は上がると言われていますが絶望的かと言われると、どうでしょう?
主人公の場合、もしかしたら実際の挙児率は10%程になるのかもしれませんが(こんな具体的な数字調べもなしに書くとは思えません)おそらく年齢の方がよほど影響あるでしょう。漫画の流れ上、端折って仕方ないのかなぁ?といった感じ。
但し、主人公は婦人科に酷く拒否反応を起こしていたのでそれもひっくるめての表現かも知れません。高度不妊治療には耐えられないでしょう…あんなに肉親をって思い詰めてるのに?とは思いますが。
そしてその先の養子についてです。
主人公達と子供には血縁関係がないので、あんな風に引き取る事は日本では不可能です。心が絡むことだからこそ、法律でガチガチに決められています。子供がどんなに泣いても血縁がなければ引き離されるし、逆に血縁があればかなり強力に親元へ引き戻されます。
養子なのか里子なのか判断つきませんがあの辺はファンタジーとして読みました。
どちらも取材されているとは感じますので、結局は漫画の構成上こうまとまっているのでしょう。
こんなに疑問を書いといてなんですが、それでも面白かった、繰り返し読みたいと思う作品です。