このレビューはネタバレを含みます▼
主人公たちのお母さん世代ですが、私も他のかたのレビュー同様、スマホの広告に頻繁に入ってくるので気になり、初めてシーモアに登録→つい引き込まれるうち全巻購入しました(笑)
心の動きが丁寧に描かれていること、キャラクターの細部までも、各人が全編を通じて成長していく言葉の一つずつが全て繋がっている感じがして、とても読み応えがありました。
阿賀沢さんの作品はもちろん初めてですが、本当に良い作品に出会えて良かったです。私も感情を出すことや、コミュニケーションが苦手なので、分かる〜!!という言葉ばかり。また、それならばどうしていったら良いかというお手本としても、涙が止まらないなか良い学びになりました。ドンピシャで主人公世代にあたるうちの息子たちにも読ませたいけど、どう伝えようかな(笑)
半分ほど読み勧めたところで、もしかしてこの世界観はアドラー心理学なのかな?と思いました。私たちは誰もが人間関係に悩みますが、繰り返し描かれる、ミナトの「誰一人忘れられることなくみんなが幸せに」という気持ち、きょうだいとパーソナリティ、月子ちゃん、秋音ちゃんが持つ作中の役割、人は変われるというメッセージ等々、阿賀沢さんがそのような意図をされているかどうかに関わらず、読後に誰もが自分を信じ、愛して、変化や成長を周りにも信じていけるような読後感となるのではないでしょうか。なんとなくですが、作中に2回ほど出てくるお医者さんがアドラーによく似てる気が(笑)(もし興味があればEテレ100分で名著「アドラーの教え」などはとても良い漫画になっています。シーモアにあるかは確認していません、ごめんなさい。)
作者の阿賀沢紅茶さん、最初にお勧めで見たレビュアーさん、登場人物のみんな、みんなありがとう。心熱くなる楽しい時間を下さって、本当に感謝です。スピンオフとか、主人公たちのその後編とかも見たい気がします。