えぬすりーさん

悲惨と評判の2部についてです。
22巻までの現状で該当箇所は21、22巻のみです。
縄やペンチのような拷問を匂わせる器具が出てきますが、流血や細かい傷が見られるもののグロさはありません。縛った上でのモブレです。呪いによって片手が干からびる描写があります。

22巻までの全体を通して、個人的にはスジを通すのに必要な話だったと感じました。ストーリーの辻褄や全体を通した深みよりもキャラの待遇を重視する人には酷かもしれませんが、普通に考えたら目を背けて良いことでは無いので、きちんと上辺だけではない理解をすべきです。
別に不幸になって欲しいわけではなく、可能な限りハッピーエンドを望んでいます。

1部を読了したらただのBLではないと理解し、物語の厚みにワクワクすることと思います。おそらくこのシーン無くしてはそれこそ801とまではいかないものの、かなり薄いものとなるでしょう。

人間の醜悪な部分として、不快なセリフや人間による人間への屍カンがあった事実、それと同等の追体験として惨い扱いを受けるものの、別に読者への性癖サービスとして長く細部まで描かれていたりする訳ではなく、途中から精神世界での問答や葛藤がメインになり、1話のラストで表明した通りの伏線回収となっています。
それでもまだ本質には至っておらず、続きが気になります。