このレビューはネタバレを含みます▼
1話1話読み応えがあり、気付けば2日程で95話を読み終わっていました!大笑いや号泣はしませんが、心の奥底の深く静かなところが揺さぶられるような…そんな感覚でした。
文章が端的なのですが文学的な言いまわしがあり、初回より最後まで読んで結末を知って読み直すと、また違う理解ができてよりハマりました。
79話辺りから、主人公のイ・ユハンがずっと、食べて、寝て、働いて、ただ感情を感じずに生きなければならないと抑えていた感情が溢れ出していく描写が秀逸で、音のないマンガの世界から感じる迫力がスゴくて、息を吸うのも忘れてページをめくりました。
悲しくて辛い出来事が根底にある復讐ものですが相手の命を狙うとかではなく芸能界という同じ土俵で戦おうとう所が読んでいて後味が良いです。
主人公のイ・ユハンとジェイの過去が微妙に絡まりあい、芸能界のダークな部分を描きながら、淡々と復讐を進めて、ハマらせていくイ・ユハンの頭の回転の良さ、敏腕さと権力で周りを手のひらで転がしていくようなジェイの圧倒的な存在感も魅力です。
普段は強引で大胆でキ◯ガイ的な発言もありながら、繊細なユハンの心の奥底の欲望を汲み取り気づかせ、その存在を大切に見守れるジェイの懐の深さにどんな人生送ってきたの?という興味からジェイの視点でのPAYBACKを書いてくれたら是非読んでみたいと思ってしまいます。
長々と個人的な感想書いてしまいましたが、外伝も続いていてもう少しPAYBACKの世界を楽しめるのが本当に嬉しく思っています^_^