このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースの作品を色々見かけてはいたのですが、そんなに読んだことはなく、オメガバースの世界観にそんなに詳しくはありませんでした。
正直、どの作品も『運命の番と出会って1悶着あるが、最後は超幸せ』みたいなイメージでした。
初心者故かもしれませんが、こんな作品もあったんだと、衝撃を受け、一気読みしました。そういう作品との出会いは、この作品が初めてで、出会えて良かった。
Xでこちらの作品を見た時、運命の番だった相手と番えなかったケースもあるんだと、タイトルで衝撃を受けました。そこからは一気に完読してしまいました。
主人公Ωの辛い境遇を見てる時は心が痛く、途中の大事件は、かなりショックでした…Ωの辛い気持ち、表情、感情、心中など、読み手に色んな角度から情報が入ってきて…表情の描き方が上手い。
個人的には、『やや影を残すhappyend』だなと…運命の番を引き離すという事は、こういうリスクもあるんだなと思います。不良αを許せない気持ちもあったので、この結末がスッと入ってきました。
正直、2人のその後についてもっと読みたかったなという気持ちがありますが…
チクリとしつつも2人で背負っていくんだろうと思います。2人とも忘れられないと思うけど、幸せになって欲しいと思わざるを得ないです…
先生が逮捕されないかというのがとても心配です…。
優しい先生、そんな先生が主人公を助ける為、鬼になり、こういう結末になったんだなと…そして、自分も許せなかったのかなと思ってしまいます…
どうしても重たい話が苦手で、普通の評価になってしまってる人もいると思うのですが、タイトルの時点で、わかった上だと思います。
私は覚悟の上、読ませて頂きました。
不幸だけど、でも、幸せになれた、救われた部分もあると思うので、私は嬉しいです。ありがとうございます。
もし結末が違っても、私は、この作品を高評価してたと思います。